ノーベル賞受賞者は受賞時にどの研究機関に所属しているのか

ノーベル賞受賞者が受賞時に所属している研究機関はどこが多いのでしょうか。
このページでは、出身大学ではなく、研究者として実績を上げノーベル賞を受賞した時に所属していた研究機関にフォーカスします。
まず、全受賞分野での受賞時所属機関別の受賞者数Top10を紹介し、その後、各受賞分野ごとのTop10を紹介していきます。
※受賞時に大学や研究機関への所属が少ない文学賞、平和賞は割愛します

受賞時所属機関別の受賞者数Top10

laureates affiliation ranking all

このチャートは受賞時所属機関別の受賞者数Top10の研究機関です。
1901年から2025年までの全分野の受賞者を集計しています。
赤色は受賞時に所属していた機関別の受賞者数です。青色はその大学出身のノーベル賞受賞者数です。

チャートを見ると、Top10のうち9つがアメリカの大学・研究機関となっています。アメリカ以外では7位にイギリスのケンブリッジ大学が入っているのみです。出生国ランキングや出身大学ランキング同様に、ここでもアメリカが強さを見せています。

出身大学別受賞者数と比較すると、スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学で、出身大学別の受賞者よりも受賞時所属機関別の受賞者が非常に多くなっていることがわかります。これらの大学はノーベル賞を受賞できるような優秀な研究者を外部から集められていると言えます。

また、ハーバード大学は出身大学別の受賞者数に比べ受賞時所属機関別の受賞者が非常に少なくなっています。ハーバード大学で研究者としての基礎を身につけた後に、他の大学・研究機関で活躍しているということかもしれません。

物理学賞の受賞時所属機関別Top10

laureates affiliation ranking physics

このチャートは物理学賞の受賞者のみに絞った場合の受賞時所属機関別の受賞者数Top10です。

1位はプリンストン大学です。
全分野では8位でしたが、物理学に絞ると1位です。
受賞時にプリンストン大学に所属していた受賞者は全体で18名ですが、そのうち10名が物理学賞での受賞です。
プリンストン大学は物理学の分野に強いと言えます。

2位はスタンフォード大学です。
スタンフォード大学は物理学の分野では大学出身者の受賞者は2名のみですが、受賞時にスタンフォード大学に所属していた受賞者は9名います。
スタンフォード大学に外部からの優秀な物理学者が集まっていると言えます。

化学賞の受賞時所属機関別Top10

laureates affiliation ranking chemistry

このチャートは化学賞の受賞者のみに絞った場合の受賞時所属機関別の受賞者数Top10です。

化学賞では同率1位の2つの機関が大学ではなく研究所となっています。
化学の分野では、大学よりも研究所に実績のある研究者が集まるということなのかもしれません。

生理学・医学賞の受賞時所属機関別Top10

laureates affiliation ranking medical

このチャートは生理学・医学賞の受賞者のみに絞った場合の受賞時所属機関別の受賞者数Top10です。

生理学・医学賞では研究所が3つランクインしています。化学賞同様、研究者の研究所志向があるようです。

1位は受賞者数9名のロックフェラー大学ですが、ロックフェラー大学は大学出身者の受賞者は0名です。
大学で研究者を育てるというよりも、外部から優秀な研究者を集める傾向があるようです。

経済学賞の受賞時所属機関別Top10

laureates affiliation ranking economics

このチャートは経済学賞の受賞者のみに絞った場合の受賞時所属機関別の受賞者数Top10です。

1位はシカゴ大学です。
全分野では6位でしたが、経済学に絞ると1位です。
受賞時にシカゴ大学に所属していた受賞者は全体で20名ですが、そのうち15名が経済学賞での受賞です。
プリンストン大学は物理学に強かったですが、シカゴ大学は経済学に強いと言えます。

終わりに

このページでは、受賞時の所属機関別の受賞者数Top10を紹介しました。
受賞分野ごとに見ることで、大学が強い分野(物理学、経済学)、研究所が強い分野(化学、生理学・医学)があることを見てきました。
また、物理のプリンストンや経済のシカゴというように、大学の得意分野も浮き彫りにしました。

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