ノーベル賞受賞者の出身大学を見ると、特定の大学名が繰り返し登場します。
ノーベル賞受賞者を多く輩出している大学はどの大学なのでしょうか?
このページでは、出身大学別の累積受賞者数 Top10 を紹介します。
出身大学別受賞者数 Top10

このチャートは2025年時点の出身大学別の累積受賞者数Top10です。
2025年のみの受賞者数ではなく、ノーベル賞の授与が始まった 1901年から2025年までの累積の受賞者数です。
各受賞者の「出身大学」はこのサイト独自のルールで定義しています。
詳細はページ下部に記載していますが、このサイトではWikiData をもとに各受賞者から1つだけ出身大学を選定しています。
出身大学の定義により受賞者数は変動することにご注意ください。
チャートを見てみると、これまで最も多くノーベル賞受賞者を輩出しているのはハーバード大学(アメリカ)で、62名輩出しています。
ハーバード大学出身の受賞者数は、2位のケンブリッジ大学(イギリス)の 1.7倍の人数です。
また、10位のゲオルク・アウグスト大学(ドイツ)と比べると、3.4倍です。
このデータから、ノーベル賞の受賞者がハーバード大学に集中していることがわかります。
3位以降は、コロンビア大学(アメリカ)、パリ大学(フランス)と続きますが、Top10 はすべて欧米の大学で占められています。
いずれの大学も歴史のある伝統校です。もっとも新しいカリフォルニア工科大学でも設立は1891年となっています(1877年創立の東京大学と同時期)。
累積の受賞者数ですので、やはり歴史のある大学が上位に来ているようです。
出身大学別受賞者数の推移


次に、出身大学別受賞者数 Top10 がどのように変わってきたかを見てみます。
上の2つのグラフはそれぞれ 1920年、1977年までの出身大学別の累積受賞者数です。
1920年時点では、Top10 はすべてヨーロッパの大学でした。
受賞者数の差は2025年ほど大きくはなく、1位は10位の2.4倍の人数でした。
ハーバード大学は1977年に初めて累積受賞者数で1位となりました。
しかし、この時点では、同率1位のパリ大学、2位のケンブリッジ大学と大きな差はありません。
10位のウィーン大学と比較しても、ハーバード大学はウィーン大学の2.5倍の人数ですので、2025年ほど差は広がっていませんでした。
1977年から2025年までの48年間でハーバード大学は42名受賞者が増えました。
一方、パリ大学の増加は9名、ケンブリッジ大学は17名でした。
このことから、受賞者のハーバード大学への集中は1900年代後半からその傾向が強くなったようです。
出身大学別 Top10 の詳細な推移は、インタラクティブな可視化ページで確認できます。
なぜハーバード大学出身者が多いのか?
一般的には、以下の理由からノーベル賞受賞者にハーバード大学出身者が多いと言われています。
- 圧倒的な資金力
- ハーバード大学は、世界最大規模の大学基金を保有しているため、成果が出るまでに時間がかかる基礎研究を支援することができ、また、最新設備の導入により研究の質を上げることができる
- 「知の集積地」によるピア・エフェクト(仲間効果)
- 世界中からトップクラスの研究者や学生が集まるため、日常的なディスカッションから革新的なアイデアが生まれやすい
- ノーベル賞を受賞した教授や、その候補となる教員が身近にいるため、ハイレベルな研究の進め方や視点を直接学ぶことができる
- 強固な研究エコシステム
- 隣接するマサチューセッツ工科大学や世界最高峰の病院群(HMS Affiliates)と共同研究をすることができる
ただし、これらはあくまで一般的な説明であり、これ以外の要因も数多くあると考えられます。
出身大学データの定義と選定ルール
このサイトでは、ノーベル賞受賞者の出身大学を以下のルールで定義しています。
データの出典
WikiData に掲載されている学歴情報を使用。
1人につき1大学のみを選定
ノーベル賞受賞者の多くは、複数の大学で学位を取得、あるいは在籍していますが、本サイトでは、1人の受賞者につき1つの大学のみを選定しています。
選定の優先順位
複数の大学がある場合は、次の優先順位で出身大学を決定しています。
- 学部の学位
- 博士の学位
- 修士の学位
この優先順位を採用した理由は、学部課程が最も在籍期間が長く、研究者としての基礎的な育成に大きく寄与すると考えられるためです。