ノーベル賞受賞者はどの国に集中しているのか

世界で最も権威ある賞と言われるノーベル賞。
このノーベル賞の受賞者はどの国の出身者に多いのでしょうか。
このページでは国別の累積受賞者数 Top10 を紹介します。

国別受賞者数 Top10

laureates country trend 2025

このチャートは2025年時点の国別累積受賞者数のTop10です。
2025年のみの受賞者数ではなく、ノーベル賞の授与が始まった 1901年から2025年までの累積の受賞者数です。

このチャートでは、受賞者の出生国をもとに国別受賞者数を算出しています。
国籍ではなく、生まれた国であることに注意してください。
団体の受賞者の場合には、団体が設立された国で集計しています。

2025年時点では受賞者数の最多国はアメリカです。
合計306人で2位のイギリス(97人)の3倍以上となっています。
10位のカナダ(23人)と比較すると、およそ13倍の人数です。
日本は5位でアジアの国で唯一 Top10 に入っていますが、受賞者数は4位のフランスの半数以下です。
5位の日本から10位のカナダまでは8人差で僅差となっています。

国別受賞者数の推移

laureates country trend 1920
laureates country trend 1949

上の2つのチャートはそれぞれ 1920年、1949年までの国別の累積受賞者数です。

1920年の時点では、Top10 はすべてヨーロッパの国でした。
1位のフランスが16人、2位のドイツが14人で1位と2位の差はそれほど大きくありませんでした。
1位のフランスと10位のイタリアを比較しても、1位は10位の4倍の人数にとどまっていました。
ノーベル賞が創設されて20年経っていないということもあり、国家間の受賞者数の差は大きくはありませんでした。

1949年にはアメリカが初めて累積受賞者数で最多の国となりました。
ただ、この時点では、1位のアメリカが36人、2位のドイツが35人となっており、アメリカが突出して多いわけではありませんでした。
1位のアメリカと10位のオランダの差を見てみても、1位は10位の4.5倍の人数で 1920年のころと大差はありませんでした。

このように20世紀前半まではノーベル賞の受賞者が1つの国に集中することはありませんでしたが、2025年時点では、1位のアメリカと2位の差、10位の差は、それぞれ、3倍、13倍となっており、アメリカ一極集中となっています。

国別 Top10 の詳細な推移は、インタラクティブな可視化ページで確認できます。

なぜアメリカに集中するのか?

一般的に、以下の理由からアメリカの研究水準が高いと言われています。

  • 潤沢な研究資金
    • アメリカは科学研究に莫大な投資を行っており、高度な研究を可能にしている
  • 競争的で自由な研究環境
    • アメリカの大学や研究機関は競争が激しい一方、「学問の自由」が尊重され、独立したスピリットを持って研究に打ち込める環境がある

ただし、これらはあくまで一般論です。
今回提示したデータのみから、特定の国が優れている、あるいは劣っているといった因果関係を断定することはできないことに注意してください。

終わりに

このページでは国別のノーベル賞受賞者数Top10を紹介しました。
ノーベル賞創設初期はヨーロッパの国が多かったですが、その後、アメリカが躍進し、現在はアメリカ一極集中となっています。一方で、2025年のランキングでは日本がアジアの国として初めてTop10に入り、Top10の顔ぶれが変わってきています。経済的に発展している中国やインドなどが今後ランクインしてくるのか気になるところです。

参考文献

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